WHITE CLARITY


直訳すると白の透明さ、輝きでしょうか。余韻を残す系の雰囲気ゲーです。館、月、アルビノ、白、湖、弦音楽。というキーワードに惹かれれば購入してみてもよいのではと。BGMは超一級品です。


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ちなみに批評空間でかなりひどい評価をつけられていますが、なんでこんな良いゲームが…?と驚きを隠せないでいます。あてにならないものです。

【あらすじ】
孤児院のまとめ役をしている主人公が、院長が懇意にしている人の館への奉公に駆り出されます。館で出会ったのは孤児院で姉のように振る舞ってくれたシア姉。そして不愛想なレムおじさん。館の主は掴みどころのない、癖の強いメガネイケメン・セモン。
館で働き始めレムやセモンに仕事ぶりを評価されます。
夜は館の不用意な出歩きを禁じられていますが、主人公は探索に。居間には神妙な面持ちの3人が居ました。閉ざされた謎の地下への扉へと入っていく3人…

翌朝、昨日の出来事をシア姉(あるいはレム)に尋ねるもはぐらかされる。そしてシア姉が落としていった扉の鍵を手に入れる。館に遊びに来た妹分のナナをちょろまかして、ようやく謎の部屋にたどり着く。
扉を開けると、椅子に座っていたのは真っ白な可憐な人形。おかしい、生気がある。
そう、伝承に伝わる月の使者・アルビノと呼ばれる少女リノとの邂逅であった。

【シナリオ】
6章からなっており、4章から分岐します。が、好感度フラグが成立するのはもっと前からで、各ヒロイン攻略のためには最初からプレイする必要があります。
4章から物語がどどっと大きく動きます。共通が長くて個別が短いために少し展開が走り気味なのは否めないです。
リノ2ルート、くっきー1ルート、シア2ルート、ナナ2ルート、全攻略後にリノTRUE
TRUEなのですが、リノに変化が訪れるのですが何故そうなったのか一切描写されていません。「奇跡」で片付けてプレイヤーに考察させるのですが、やはり納得のいく説明は欲しかった。そのあとの話がすごくいいだけに、猶更ここのモヤモヤが解決できずにいるのがもどかしい。シナリオ批判の大半はTRUEのこの点かなと思われます。
余韻を残す良い話もありました。一方で、追われるENDでとある人物の所在がわからないままハッピーエンド風に締めくくられるのもありました。投げっぱなしってやつですね。どうなったかくらい書いてくれい。
物語を取り巻く雰囲気がすごく良くそれは終始壊されないでいたので、良い点だったと思います。
【システム】
マージの頃から少し進化したブランド独自のシステムACTGSを採用しています。そういえば虹教にも採用されていたようで。
音響面が強化されており、しゃべっているキャラクターの位置からボイスが聞こえてきます(何音響ていうんでしたっけ) win8.1で問題なく起動していました。
【キャラクター】
リノ…パッケージヒロイン。アルビノの少女。自閉症に近く、例外を除いて主人公が必死に伝えた「くっきー」しか発音できない。一生懸命発音するくっきーに癒されました。虹教でも感じましたが、このブランドさんは障害持ちの女の子の描写が非常に上手いと思います。彼女自身、白・透明をイメージさせてくれる振る舞いであったと思います。

(ⒸACTRESS 2005-)
ナナ…4章以降の騒動の原因を作り出したり、日光のもとへリノを連れ出したりとトラブルメーカー。キャラの肉付けが薄く、あまり感情移入できません。あとACTGSシステムの音質面が良すぎたのか、彼女のボイスが終始キンキン聴こえてしまい少し耳が痛かった。
シア…館のメイドさん。心配性でルート外では主人公にぶつかる一面も。いいキャラクターなのですが、シリアスなシーンでえっちに誘うのだけはなんとかならなかったのでしょうか。
レム…革命戦士なんて言われるめっちゃ強いおじさん。主人公に立ちはだかることも。空気にもならず、主張しすぎず頼りになる良いサブキャラです。一応作中最強キャラ。
セモン…館の主人。難病持ち。あまり主張したがらない、変人。物語ではうまく枠にはまってくれた魅力的なサブキャラでありました。
くっきー…専用ルートが用意されているくらい、恵まれたペット。

【絵】
昼夜の対称的な描写がうまくなされていたと思います。物語に大事な小道具も丁寧に描いてくれていました。
ナナやシアの原画塗りに気になる点はありましたが、メインのリノについては儚さと透明感を感じさせる良い描写でありました。柔らかく、優しさを感じました。リノのえっちしーんは一見の価値ありだと思います。
CGモードでイベントCGだけでなく背景画(解説付き)を見られます。芸が細かいですね。
【音楽】
こちらはかなりレベルが高いです。弦楽器ベースのBGMが雰囲気にマッチしていて心地よく、サントラで欲しくなるくらいです。ゲームをプレイしなくてもよいのでBGM聴いてほしい。マージでも感じましたが、このブランドさんの取り入れる音楽のレベルはめちゃくちゃ高いですね。色んなエロゲをプレイしてきましたがことBGMに関してはこのゲームが1番、マージが2番なんじゃないかなと思います。
「moonlight」「marmaid’s tears」「platinum」「naked knife」がお気に入りです。
一方で、英語歌詞をへたくそな棒読みで歌ったOPボーカル曲がただただ惜しい。思わず苦笑してしまう。OPに使うんだったらしっかりやってほしいです。看板になるんですからね。

【まとめ】
リノのふんわりとした優しいキャラクター性が最高ですね。アルビノスキーにはたまらないんじゃないでしょうか。
シナリオゲーとしては致命的な点があるので雰囲気ゲーという評価をするほうがよろしいでしょう。設定に関しては文句のある点はそれほど目立たなかったように思います。
とにかくBGMはめちゃくちゃ素敵なので機会があれば聴いてほしいですね。
不評に捉われずぜひやってみて欲しい作品の一つです。何気にアクトレス作品にハマリつつある自分でした。
ブランドの色を感じる作品です。アクトレス作品が気に入ればぜひ。
PS2の全年齢版も出ているのでえっちしーん見たく無い方はそちらでどうぞ。


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ミュルミナ

エルフの森のオークさんです。 シミュレーション系やRPG系を好みます。変身ヒロインモノに目がない。抜きゲーや同人ゲーも好みます。

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