opりんごcvりんごとりんご尽くしの変身ヒロインゲーです。
色んな小ネタを混ぜて派手さを出そうとした結果、良さと悪さが出てしまったゲームだと思います。
【あらすじ・シナリオ】
全宇宙の美しい星を支配しようとしている「不知火軍」の長、謙信とその手下の風魔三姉妹がメインの敵です。
前作の『鳳凰戦姫 舞夢』では平安界からの刺客が敵でありましたが、謙信は平安界に侵略し平安界を滅亡させます。天夢含め平安界の住人はワープしなんとか地球に逃げ辿り着くのですが、謙信も地球へ追ってきてしまい、特殊な神楽を持っているが故に偶々謙信を見てしまった主人公・直道は命を狙われます。ワープに失敗し空から落下した天夢と直道が邂逅し、謙信と戦うところから物語が始まります。
本作では平安界の清盛や亜弥、火車などは味方となり共闘してくれます(まともに役に立ってるシーンがなかった気もする)。
なお姉の舞夢は鎧の暗黒の力に飲まれてダーク化し、天夢に襲い掛かります。
とにかくイソギンチャクネタとプロレスネタが執拗で、プロレスネタが理解できないと???となります。
理子と麻子の一発芸人ネタで尽く空気を冷やされるので、こういったネタの持ち込みが苦手な方は要注意です。とにかく前述のイソギンチャクネタ合わせギャグが中学生レベルなので、鋼の心でプレイすることが肝要です。
期待を裏切られた残念ポイントとしては、前作での麒麟さんの強烈な下ネタマシンガントークが印象的であったのに対して、今作では登場回数・下ネタともに控えめであったこと。声のハマリ度も相まってお気に入りキャラクターであったので、オークさん的にがっかり。いやらしくない面白いおばちゃんキャラクターってなかなか演出しにくいので、舞夢での良かった点を引き継いでほしかった。
あと登場キャラが多すぎて、何が何だかよくわからないことになっています。ラスボスもお前じゃなくて良くね感がありましょう。昇龍乙女隊とか要る・・・?
まとまりきってないですが、大筋としては変身ヒロインモノの必要な点を抑えており、よろしいでしょう。テンポは良く、一気にやりきることもできるので寒いギャグもばっちこいな方には終始楽しめるかと。
NTRキングのギャグのくだりは終始笑わせてもらえたのでGOODです。
(ⒸLilim 2008-)
【システム】
朝昼夕の日常パート、夜に戦闘パート、深夜に直道の暴走を抑えるための奉仕という流れが基本です。本作では戦闘中に1~3つの選択肢が現れ、即BADの選択肢を選ぶと凌辱えちしーんに突入します。正解の選択肢を選ばないとエンディング分岐し結局凌辱えちちでBADエンドになることがあります。
UIはお世辞にも宜しいとは言えず、ツールバーのシステムからオートやエフェクトoff操作をする必要があります。
【絵・演出】
金目鯛ぴんく氏原画ということで流石の安定感です。十二単や鎧といった衣装の塗りも満足できましょう。鳳翼少女隊など前作の使い回しCGがいくつか見られます。
変身ムービーに関しては前作の方が完成度が高いように感じます。前作は立体感が出ていましたし、陰影の付け方が良かった印象。天夢の武装変化後の決めポーズの原画が荒いような(輪郭線が・・・)。解像度の問題でしょうか。何度も見せられるので気になりました。
バトル演出ですが、神楽が燃え上がるシーンは概ね良かったと思います。
「すわ、天まで舞い上がれ!画竜点睛!」のところでもう一枚敵を巻き上げるようなCGが欲しかったですね。敵を貫いて、そのまま巻き上げるまでがCG1枚というのはなんだかお粗末な気がします。
すみません、変身ヒロインに変な拘りがあるのでつい口うるさくなりました。
サブヒロインルートでは敗北ENDに辿り着くとボテ腹えちしーんが見られます。ただ、このボテ腹描写が安定していなくてとてもとても気になります。天夢も敗北シーンで「らめぇ妊娠しちゃぅぅ」的なセリフを度々吐きますが、一度もボテ腹描写はありませんでした。しっかり種付けしてくれよ敵キャラさん・・・・
【声】
天夢の配役ですが、良くも悪くもりんご女史の萌えボイスによる余計な印象付与が働いてしまったように思います。たぶんプレイされると天夢がロリキャラに映ってしまうと思います。シナリオの流れから天夢がロリキャラであるとは考えづらく、終始キャラとボイスの乖離が目立ってしまいました。主題歌『戦姫之理』では女史の力強い低音の歌声が印象的でありましたので、殊更考えてしまうものがあります。色んな声色を出せるのが女史の魅力でありますし、本作の声入れでは低めの声で通した方がキャラにマッチしたような…という気がしないでもないです。
まあここら辺は聴くプレイヤーによって感じ方が変わると思いますのであくまで1プレイヤーの意見としてお受け止めください。
【音楽】
主題歌が印象的で何度でも聞いていたくなります。和と洋の良いところを混ぜ合わせた、ゲームにマッチする良曲です。流石りんご女史というべき一曲に仕上がっていますね。他ゲーですが女史の曲は『love flower』『希望のウタ』等特徴的で人を惹きつける歌声が心地よいですね。
【まとめ】
前作『鳳凰戦姫 舞夢』の世界観を汲んでいます。
良い点と悪い点を挙げましたが、惜しい作品であります。ギャグのチョイスなどLilim色が出ていますのでこのブランドの色として受け止めるべきなのでありましょう。一部気になる点を除いて絵も美麗で優秀なので、氏の絵買いとして集めるのもよろしいかと。
変身ヒロインモノで敵キャラクターに魅力があるのが本ブランドの良いところだと思います。変身ヒロインスレで本作がちょくちょく挙げられるのも頷けます。
ミュルミナ
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