空耳OPで一世を風靡した恋愛ADV。中身はそこまで面白いかと言われると微妙ですが、よくあるイチャイチャゲーかと思いきや有希奈ルートでとんでもない変化球が飛んできたのでびっくりさせられました。
【あらすじ】
親元を離れ幼馴染のお家に居候して、学園生活を送るというよくある設定です。
お家には双子の姉妹と美人なママ、エルフの女子大生に獣耳の少女。隣の家には金髪のお嬢様。
同居していくことで朴念仁な主人公にも恋心が芽生え、やがて一人のヒロインとくっつきます。
【シナリオ】
巴姉妹やアズラエルの掛け合いが絶妙で、日常会話はかなり面白い部類に入ると思います。このテのゲームで日常会話がつまらないとオールスキップとかいう苦痛作業になってしまうので・・・ ドジッ子も行き過ぎると不快になりかねないというか、凛のキャラクター性は残念ながら受け付けませんでした。凛だけ未攻略笑 せっかくエルフ枠なんだけどね、コレじゃない感が強すぎました。
ゆるゆるな会話が好きな人には良いのかもしれませんが、少し共通部分が長すぎてダレてしまいます。個別パートで共通部分の張られた伏線を回収する訳でもないので、こんなに意味の薄いシナリオを引き延ばす必要はなさそう。よくも悪くも萌えゲーですので、あんまり期待してはいけませんが。 好感度のフラグにどこまで影響しているのか不明ですが、選択肢が多すぎてかなり面倒臭いです。
アズとクルルの組み合わせは非常に印象に残りますね。ただ個別ルートのシリアスは「なんじゃこりゃあ」で終わってしまいました。設定が甘いが故の。
真紀奈ルートは部活あるあるといいますか、王道でそこそこに楽しめました。
このゲームのテーマに反するというか、変化球を投じたのが有希奈ルートですね。萌えゲーでイチャイチャゲーからは大きく逸れたシナリオに、否定的な意見も多いようです。
オークさん的には全然アリなんですよね、これも。女の子なんて計算高くて、ズルくてナンボですよ。ラルフ(?)お兄さんとの想い出が幼少期から募っていたのか主人公との想い出だったのか、シナリオだとイマイチ意味不明ですが、結局優しい男の子に女の子は堕ちてしまうものなのです。これもまたよいのです。
姉妹丼は一切なし、ユリアママンとえっちできるわけでもなく。姉妹とも主人公を好きになってドロドロに進行するようなルートもありません。割とあっさりですね。
【キャラクター】
・真紀奈
おバカ元気脳みそ筋肉ちゃん。個別ではポジティブキャラなりの悩みも見て取れましたし、好印象でした。
・有希奈
(ⒸLump of sugar 2005-)
結構腹黒い。有希奈ちゃんのビッチな表情が好みでした。オークさんこういう娘好き。
・ティータ
声の人に特徴がありますね。不評が多いようですがオークさん的には結構アリな人選だったのではと思います。喋らされてる感はなくお上手でしたし。
・クルル
くーるーるー↑ですね。アズと一セットだと美味しいキャラクター。大人クルルの描写はちょっと違和感ありでした。
【絵】
概ね文句ないです。衣装の拘りが感じられました。色んな衣装に着替えてくれていたので高評価。
【声】
真紀奈ちゃんの声は配役ぴったりでしたね。先述しましたがティータの声はあれはあれでアリだと思っています。
【音楽】
BGMはところどころ安っぽさがありましたが、OP・EDとも素晴らしかったですね。
空耳で大流行しましたが掛け値抜きにしても良くできた楽曲だと思います。
ED曲の『Dearness』も柔らかくて心地よいです。
【まとめ】
魔法も使えるファンタジー世界ですが、結局魔法はオマケ程度であんまりシナリオと深い絡みが無いです。
絵買いと割り切れば損することはないでしょう。共通パートの掛け合いが面白いのですが、とにかく変化が無いので飽きてしまいます。萌えゲースキーな方向けです。
あとえちしーんはあっさりで主人公も早漏気味なので、あんまり期待しないほうが良いと思います。
惜しむらくはエルフお姉さんを攻略したかったのに、凛に全く魅力を感じなかったことです。共通でもういっかな・・・ってなってしまった・・・
ミュルミナ
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