君とつながる恋フラグ


何やら新しいブランドで見覚えのある絵柄の新作が出るぞと見てみると、神様ネタらしいという事でサクっと予約。
可愛らしい絵柄で非常によろしい。
やってみると、キャラ萌えゲーの割にはH方面に力が入ってました。
これは驚き。

ざっくり言うと、トラウマ持ちなせいで社会生活に支障をきたしている主人公が、回復するお話です。

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※色々言いますが、自分は総合すれば本作をそう悪くないと思っている事を予めお伝えしておきます。

■テキスト・シナリオ
この作品は、非常にわかりやすいマイナス点が、とてもわかりやすく提示されるので、文句を言いやすい(叩きやすい)という面があります。
それがこれ、シナリオ(とテキスト)です。
冒頭、雨に降られた主人公が「なんじゃそりゃー!? うぎゃー!」なんて奇天烈な台詞を吐いた時点で嫌な予感がしたんです。(そして「うぎゃー!」はこの後も出てきます)
これに似た感じで作中度々出てくる寒い描写の代表は、主人公が事あるごとに「ぶーっ!」と吹き出すやつ。
昭和か。
作中、キャラ達は常に暑い暑い言っていますが、こっちはどんどん冷え込みます。

この手の描写に関しては、まだ好き嫌いがあるという言い訳がききますが、台詞というか状況の不整合に関しては弁解不能です。
食事担当のローテに桔梗さんが組み込まれたという話があってから数日後のシーンで、台所に立つ桔梗さんをなぜか不安がる主人公。
「ポンコツだし料理できなそう」的な事を色々言ってるけど、ローテに入ってるんでしょ? もう何度か見てるんじゃないの? と混乱します。
これが分岐とか一切ない共通の段階で発生するので、何か自分は見落としたのかと不安になります。
他にも、お茶が美味しいって話(詳細割愛)も、主人公は痴呆なのかと思うくらい繰り返して感動します。
複数ライターの弊害なのか、そもそもライターが痴呆なのか、どちらにしてもテストプレイぐらいして欲しいものです。
やれば一発で見つかるので。
回避不能なので。

加えて、ルートごとに主張がブレまくるのも気になります。
一番わかりやすいのは、とあるルートでは「仮の関係なんかにはしたくないし、ちゃんと向き合いたい」的な事を言っておいて、別のルートでは(仮)のお付き合いとかノリノリでやっちゃってる点。
作中では常々正論で嫌味を言うと評されていますが、正論はどこに行ったのでしょうか。
ルートといえば、個別に入るとルートヒロインキャラ以外の扱いがぞんざいになるのもいただけません(桔梗ルートを除く)。
同級生達は何かと都合がつかなくて一緒に活動できない旨が明示され、桔梗さんは便利な家事ロボットのようになります。
桔梗ルートではできた事を何故他ルートではできないのか。
ルート格差に関しては、エンディングもそうでした。
エンドロール後のエピローグシーンが、ちゃんと終わる風でまとめられているキャラと、ブツ切りで終了してホーム画面に飛ぶキャラにわかれます。
後者は「え、これで終わり!?」となる事請け合い。

好みの問題で言えば、メタ台詞とそれを指摘する流れが多いのも気になります。
元々メタネタは嫌いなので、印象はよくありませんでした。

■キャラクター・ビジュアル
かわいい。
本作の推しはこれでしょう。
あーかわいい。

崩れに関しては殆ど有りません。
頭が大きいとかそういうのは、絵柄なので割愛。
あ、でも添い寝のシーンで流石に大き過ぎない?ってのはありましたが、かわいいので良し。
個人的には、立ち絵で十分かわいいので、毒にも薬にもならない日常シーンを延々やっていただいても構いません。というくらい。
目が >< ←こんな感じになるデフォルメ顔の類もことごとくかわいいので、満足です。

付き合い始めたらエロに溺れるのは、まぁそんなもんだとして、ヒロイン勢がことごとくおちんちんに興味深々であるとアピって来るのはどうなのでしょう。
そして各キャラ必ずある手コキシーン。
ライター氏のこだわりなのだと思います。
あと、殆どのヒロインが謎の包容力を発揮します。
有体に言うとママ化します。
主人公のトラウマに絡めてというか、ライター氏はこれがやりたくてこのトラウマにしたのではないかと勘繰ってしまうくらいです。
桔梗さんには授乳手コキシーンが有ります(母乳は出ませんが)。
その手のものがお好きな方にはオススメです。

キャラクターとしては、ロリ方面の二人が特に好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。
悠香は典型的なアホの子で勢いのあるバカ妹タイプ。
「星空のメモリア」の千波を連想しました。
個人的には有り寄りの有り。
数回ギャグで出てくるヤンデレモードもかわいい。
汐織はよくいる口の悪いロリの中でも、初接触シーンでの印象は最悪の類なのでは? と思うほどの出方をするので、ここでユーザーに嫌われて終了も有り得るタイプ。
重ね重ね、どうしてこんな風にする必要があったのか。
「キモ」が口癖って、御堂筋くんかよ。
(ついでに言うと、同じシーンで主人公の株もあわせて下がっているので、誰も得をしていません)
ユーザーのヘイトを上げなくてもこのキャラの描写はできるのに、表現力の拙さが減点に繋がっています。
デレてからのギャップを狙ったのかもしれませんが、そこまで辿り着く人がいなければ意味がありません。
個人的には大丈夫だったのですが、いらぬ失点をしすぎている事に憤りを感じはしました。
絵と声の人が可哀相過ぎる。

あ、そうそう。
台詞のテキストが良かったからキャラの魅力が出せたんだ、という勘違いはしないでいただきたい。
あの絵のキャラクターが、あの声であの演技で喋ってくれれば、何でもかわいいです。
仮に、小学生の読書感想文を読んだとしても間違いなくかわいいので、くれぐれも勘違いなさらないよう。

唯一のサブキャラである聖さんも非常にかわいらしくて、出番が楽しみでした。
というか、絵が有るサブキャラが1人ってどうなのよと思わないでもないですが。
それを言うと、ヒロインキャラでも1人だけ描き手が違うのは何故なのよ?という疑問も湧きますが、個人的にはどちらも嫌いではないので問題ありませんでした。
でも疑問は疑問。

最後になりましたが、主人公は屑です。

■音まわり
OP、EDともに軽快で疾走感のある(特にED)良い曲でした。
ずっと聴きながら感想書いてるくらい気に入りました。
ムービーも神様ネタであることを少し意識したものになっていて良好。
特に本作の売りであるビジュアル面をアピールする良媒体となっていました。

声の人達も総じてキャラの魅力を引き出してくれていたと思います。
それぞれ印象的なのを挙げると
桔梗さんの、ポンコツ顔してる時の情け無い声。
美咲の「えっち」(これ何回言ったのか数えたいくらい言ってた気がする)。
悠香のヤンデレモード。
汐織のキレ声(いちゃつく主人公達へ)と、「ひくわー、まじひくわー」。
お気に入りボイスが幸せです。

■満足度
キャラのかわいさに極振りしたバランスの悪いステータスな本作。
なんならストーリーとか設定に変に作家性を出さずに、キャラ萌え全ツッパの作品にした方が、絵と声の人が浮かばれると思うので、次回はそうしていただきたいものです。
既述のとおり、キャラの見てくれも演技もかわいいので、それを眺めているだけで満足できてしまうような、すっかり牙を抜かれたロートルユーザーな自分からすると、本作も十分価値は有りました。
購入目的が「かわいいキャラを堪能する」だったため、それさえクリアしてくれればOKなので。
屑主人公に関しては、過去もっと酷いのをいくつも見ているという経験のせいもあって、ここまで屑主人公だとそういったカテゴリに入ってしまって、かえって気にならなかったのだと思います。
なので、エロゲ歴の短い人にはあまりおススメできません。
逆に、ある程度は許容できるようになった上で、かわいいキャラを堪能したいという人にはとてもオススメです。
シナリオの起伏の無さも、それ目的なら良い方に作用すると思います。
言い忘れている事もいくつか有りそうですが、キリが無いのでこのへんで。

あ、そういえばエンドロールで、この内容でシナリオ担当を最初に持ってくるのは完全にユーザーに喧嘩を売っているとしか思えませんので、次回からはやめた方がいいと思います。


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めたすら

季節ゲー、田舎ゲー、雰囲気ゲーが好物。バカゲーは別腹。 無気力主人公は苦手。 予約購入したエロゲを写真で残す奇癖有り。(Twitterのモーメント参照)