ちょおお久しぶりです、豚野郎です。
何を書いたものかと悩みましたが、たまには初心に帰ってみるのもいいよね。
■あらすじ
関東地方のとある町、海鳴市に住む相川真一郎。彼は風芽丘学園の学生として、特別なことのは何もない、穏やかな日々を送っていた。
小学校からの幼なじみ鷹城唯子、野々村小鳥、そして友人たちに囲まれ、それなりに有意義、それなりにいい加減な学園生活。
特に不満はないけれど、でも、新しいことも、熱中する何かも、目指すべき目標も、何もかもがちょっと曖昧な日常。
――そんなとき、後輩の井上ななかがこんな質問をしてきた。
……「恋人は作らないんですか?」……。
ほんの些細なことだけれど、彼には何かが始まる予感があった。
恋をしてみようと、本気で思い始めていた……。(もうサイトないんで、げっちゅ屋のサイトから抜粋)
■システム
システムそのものはそんな大層なことをやっているわけではありません。場所選択してヒロイン選んで仲良くなるアレです。しかしこのゲームが後世に与えた影響は意外と大きいのではないのかな、と勝手に思います。それまでの恋愛重視系ゲームは「いかに付き合う(そして一発ヤる)」かを重視していたのに対し、とらハは一部キャラを除き付き合うまでは割とサラリとすませ、「付き合いだしてからどうなったか」を重視していたのですね。結果として恋愛重視ゲーとしては異質な「複数回エロシーン」とか「付き合ってからも他ヒロインがフェードアウトせず、話に絡んでくる」ということになっています。今では当たり前ですが、当時では正直珍しいのではないかと。
■シナリオ
このゲームのタイトルである「とらいあんぐる」。つまり三角関係を中心にしたシナリオ……と、いう予定だったそうなのですが、ライターが都築氏に変更になってから(正直、何故変更になったのかはよくわからないのですが)そういう要素は極力無くし、氏のセンスが見せるちょっと不思議で優しい世界になっています。
……が。
都築氏がゲンガーやる前はエロマンガも描いていたことを知っているお方なら察しがつくと思うのですが、一見優しそうに見えて裏で何かドス黒いものがある世界であるのもまた事実であります。最初の作品であるためか、ちょいちょい隠しきれずに漏れており、一部キャラのバッドエンド(没になったものも含む)でかなり凹むことになってしまうものも……。つか弓華の扱いだけめっさおざなりと言うか悪くないスか。いや、あのエンド嫌いじゃないけどさぁ……。
■エロ
キャラによって回数に差がものすごくありますが、当時の標準くらいのクオリティはあります。ちゃんとゴム付けたりする描写をしっかりいれてるのは、こういうゲームに関しては好印象。ただ、フルボイスじゃなくてパートボイスなんで急に声出たり消えたりで戸惑うことも。
■総評
とらはシリーズの祖でありながら、一般的に人気出たのは2以降なんで、祖でありながらやや異端なものになっていますが、おねいさんは1が一番好きです。円盤を入手するのは今はちょっと難しいかもしれませんが、DL作品としては今でも入手可能でありますので、まだやっていないのであれば是非にッ。