絆きらめく恋いろは



相変わらず和のテイストに弱く、特にツボな学生服美少女と刀のタッグに抗う事が出来ずに予約しました。
武器によって好みの組み合わせが違うのって不思議なんですよね。
巨大ハンマーとかアックスだったら幼女っぽいイメージとか。
さておき、上記好みの組み合わせだった事と、PVとかサイトのイメージが良かったので躊躇なく予約できました。
特典の画像も早めに出してくれましたし。

戦闘民族(女性陣)との異文化コミュニケーションみたいな雰囲気も有りますが、全体的にはエロゲ初心者の人にオススメできる作品でした。

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■テキスト・シナリオ
話の軸になるのは共通して校内のチャンバラ大会なのですが、攻略キャラによって以下のようにシナリオの雰囲気が異なります。

しおんルート:王道スポ根もの
フリージアルート:打ち切り少年漫画風
椿ルート:色々かわいいお姉さんと主人公の成長物語
桜夜:和風ファンタジー

どれかしら好みに合うのが有るのではないでしょうか。
フリージアだけ雑じゃね? って思われるかもしれませんが、やってみるとわかるんじゃないかと思います。(「打ち切り」に関しては、エンディングのテイストでそう思ったので敢えて付けただけで、話がまとまっていないわけではありません)
当作をやってみる事で、自分の好みの方向性が確認できるという点でもビギナーにオススメだと思います。
実際どんなゲームでも、全キャラ全シナリオ最高! なんて事はごく稀なので、「どのシナリオも似たような感じで飽きた」と言われる可能性の低いこのやり方は、これはこれで有りでしょう。
減点方式で物事を採点する人には厳しいかもしれませんが、自分は加点方式なのでそこの相性も良かったのかもしれません。
シナリオの内容的には、雰囲気は違ってはいてもそれぞれの王道なストーリー展開なので、特段ネタバレを恐れる必要も無いですね。
バトルものでこの方向性ならこうくるよね。というのを裏切らない感じ。
悪く言えば意外性が無く、よく言えば安心感が有る。

長さに関しては、平均よりも若干短めな気がします。
個人的にはこれくらいの長さが有り難いのでプラスですが、シナリオゲーといえば膨大なテキストというイメージを強く持つ人達には物足りないかもしれません。
こういうところもビギナー向けですね。

演出面では、(ブランドデビュー作によくある事ですが)若干の弱さが見られます。
まず、視点変更の際の「○○view」表示画面はただただテンポを損ない、いちいち現実に引き戻されるのでマイナス。
エンディング付近のシナリオ中にテーマソングを被せるところや、OPムービー挿入のところ等のタイミングもあと一歩。
悪くは無いけどベストでもない感じで、このあたりは改善の余地が有りました。

■キャラクター
椿おねえちゃんカワイイ。
年上キャラ、お姉ちゃんキャラに興味の薄い自分がこんなになってる時点で、椿おねえちゃんの凄さがわかります。化け物か。
他の3キャラも悪くないのですが、いかんせん椿さんが強すぎた。

主人公はヒロイン達に合わせるタイプ。
最初、無気力主人公のような雰囲気を漂わせますが、実際はそんな事も無く一安心。
イケメンタイプで、イベント絵などでも顔が描かれるので、苦手な人は注意してください。

最近はサブキャラでもメインを食ってしまうような子が珍しくない中、今作ではサブキャラはあくまでサブキャラ。
噛ませだったり踏み台だったりと、役割を忠実にこなしていました。
発売前は綾瀬が推されてる印象だったのですが、思ったよりも出番は少なく肩透かし。
ポテチ絵はもう少しリアルでも良かった気がします。

■ビジュアル
キャラクターはどの子も美人or可愛らしい。
複数絵師である事を取り繕おうとしないスタイルで、絵柄の違いは明らかですが、目の処理など彩色の部分で特徴を出してそこが統一されているので、それ程気になりませんでした。
和物の常として細かい装飾が多いのですが、そのあたりもうまくまとめたデザインで丁寧な仕事をされていました。
このへんは公式も自覚があるようで、グッズで掛け軸を出したりしてますね。
ただ、下着類の描写は概ねあっさり目で、そこは残念でした。

バトル時の構え絵が綺麗だった印象が強い中で、特に良かったのは椿さん。
裾が広がっているのがカッコ良くて、かつ画面の収まりも良かったので、和装の良さを再確認できました。
椿おねえちゃんカッコイイ。

主人公がヘテロクロミアとか、イマドキとんだ中二だわぁと思っていたら、ちゃんと意味があった(文中では言及されていませんが、絵で理解できる)のは芸が細かくて少し関心。
逆に、本土から島を見るシーンと島から本土を見るシーンの背景を、左右反転で使いまわすのはいかがなものかと思いました。
BGオンリーで使うなら尚更。

SDキャラがとてもかわいいので、もっと見たかったですね。
作中ではちょっと少なかった気がします。
あと、ヨリシロくんメモ帳/付箋とかあったら欲しい。

■音まわり
椿さんの声は、ある意味今作のMVPと言っても良いのではないかと思います。
今となっては他の人は考えられないくらいのベストマッチで、キャスティングした人も良い仕事をしましたね。
普段の、かわいいのだけれどどこか飄々としている時の声と、イラついた時等の抑えた声が、ちゃんと地続きなのにきっちり印象が分かれていたのが特に良かった。
競技中にボソっと毒づいている台詞は、当然お気に入りボイス入りしました。やったね。

フリージアのルー語みたいな台詞は大変だったと思いますが、イントネーションとかは割り切ってテンションを優先していたのは正解だったと思います。

OPは力強い感じのヴォーカルで、和とデジタルを融合させた独特なムービーと合わさり、カッコ良く仕上がっていました。
わりと短めな本作の割にBGMの曲数は多めでしたし、音の方面には全体的に力が入っている印象です。

■満足度
ブランドデビュー作という事もあって、指摘できる点も多く、設定で多少攻めた分構成は無難に仕上げた感じですが、個人的には好印象。
珍しく気に入ったキャラにも出会えましたし。

文中で何度か言ったように、エロゲビギナーだけど昔の作品やるのはどうも……という人や、逆に長大なシナリオは最近胃もたれする……という一周回ったベテランエロゲーマーにオススメです。
あと、和テイストとか刀が好きな人や、カワイカッコイイ(語呂が悪い)お姉ちゃんキャラを愛でたい人にもオススメです。


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めたすら

季節ゲー、田舎ゲー、雰囲気ゲーが好物。バカゲーは別腹。 無気力主人公は苦手。 予約購入したエロゲを写真で残す奇癖有り。(Twitterのモーメント参照)

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