外道魔法少女りんね


性格悪い子萌えというものがあるのであれば、自分はそれです。
はい。
メインヒロインがネトゲ弁慶でいじめられっ子という異色の作品「外道魔法少女りんね」です。

当作の評価についてですが、Hシーンのテキストのまずさは仕方ないとして、メインヒロインであるりんねのキャラが合うか合わないかに関しては事前に予測・予防が可能ですので、ネタバレ有りの感想として書いていこうと思います。

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■テキスト・シナリオ
開始直後に目にする絵が、不機嫌顔なメインヒロインの下着立ち絵というのは珍しい。
そんな感じで冒頭しばらく続く一連の日常シーンで、りんねの置かれている状況とクズい性格、聖のキャラクターの説明が終了。

魔法少女になって以降は、ただひたすらにHシーンとその導入が連続する流れだと思っていただいて問題有りません。
ロープライスゲーですから当然ですね。

そして、ここで大きな問題が。
Hシーン(陵辱シーン)で、ヤられている側のキャラが喋り過ぎ。
当作に対する不満の全ては、私の場合ここに集約されていると言っても過言ではありません。
陵辱している側の(概ね理不尽な)台詞に対して、突っ込みのような返答をいちいち返すので、余裕が有るのかふざけているのか、とにかく必死さや悲壮さは感じられないのですね。
連続していよいよ命の危険となると、その会話に悲鳴・絶叫的なものが混ざって来ます。
濁点がイヤに多いです。漢字にも付いてたりします。
「殺゛じでー」みたいな感じで。
地の文でもHシーンにネタを放り込んできます。
こういうものはバカゲーであれば加点対象ですが、本作のようなものの場合は、プレイヤーの求めているもの(目的)はそこにないので、不要でしょう。
自分が書きたい事ではなく、求められている事を理解して書いて欲しいものです。

エンディングは3種類。
その内、聖が悪堕ちするENDがおそらくTRUEENDで、他はBAD。
個人的には、この作品が本領を発揮するのは聖が悪堕ちしてから。
ふたなり好きで、愛の無い(レイプ)レズリング(百合ックス)が好きで、精液描写も好きという、ニッチもニッチでこじらせ切った嗜好な自分のためにあるようなものでした。
この一連のシーンだけで、間違いなく元はとれました。

■キャラクター
・りんね
簡単に言えば、『クズの素質』を持っているのだ。(原文ママ)
ネトゲ弁慶で根暗なら、まぁいじめられるよね。
自分としては、「シシシッ……」という笑い方以外は全然オッケーでした。

・聖
(処女膜は、戻さないでおこう……)(原文ママ)
聖女のような性格で、能力も体型もハイスペックという完璧超人。
ただ、シナリオを読んでいる限り、空気を読むのは苦手な模様。

・カピラ
わりと序盤に、りんねに殺されます。
復活しません。

■ビジュアル
こういった作品にしては珍しく、キャラのテイストは萌え寄りなデザインで、凄くカワイイです。
りんねと聖が始めて並んで表示される冒頭のシーンで、双方の見た目を比較して聖を持ち上げりんねを落としているのだけれど、個人的にはりんねの方が好み。
表情差分も凄く良いですね。
基本的には聖がヤられるゲームなので、りんねのシーンが少なくて残念です。
とずっと思っていましたが、聖悪堕ちからの流れで、シーン数は少ないもののかなり好みなものが有ったので、割りと満足しています。

魔法少女といえば変身シーンですが、やはりロープライスでは変身アニメは難しかったようです。
割とバリエーションもありますし、しょっぱいアニメなら無いほうがマシというのが私のスタンスなので、不満はありません。

■音まわり
りんねの演技は流石の一言。
素晴らしくウザキモカワなキャラでした。
聖も軽くイラッとさせる善良さが上手く出ていました。

Hシーンでは両名とも絶叫やらが多くて大変そうでした。
その上、変なコントテキストを宛がわれて、それでも悲壮感を出さなければならないという難題。
かわいそうになって来るほどでしたが、演技面での貢献度は高かったと思います。

■満足度
個人的には、好きな要素をコンパクトに収めてくれた良作。
他ではなかなか提供してもらえない類の嗜好を満足させてくれました。
ボリュームという面では多少物足りない部分はありますが、何度も言いますけどロープライスなら許容範囲でした。
Hシーンのテキストだけ、改善してもらえれば文句なしだったので、そこだけが惜しい。

ガチでクズなヒロインが大丈夫(というかむしろ好き)な人、魔法少女vs魔法少女の構図にグッと来る人、ふたなり百合っクスがお好みな方にはそれなりにオススメです。


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めたすら

一応管理人。 季節ゲー、田舎ゲー、雰囲気ゲーが好物。バカゲーは別腹。 無気力主人公は苦手。 予約購入したエロゲを写真で残す奇癖有り。(Twitterのモーメント参照)