スクイの小夜曲


ミュルミナさんと、ショさんが「死に逝く君、館に芽吹く憎悪」を取り上げたので、同じバグシステムさんの前作(処女作)「スクイの小夜曲」でも。

身も蓋も有りませんが、絵買いです。
原画の丸新さん、「魔導書の司書」でお見かけして気に入っていたので、当作のメインビジュアルを見て即購入決定でした。

広告の打ち方、サイトの見せ方など諸々の「宣伝の仕方」は、とても重要なのだとわかっていただきたい本作「スクイの小夜曲」。
サイト等を見てユーザーが予想・想像した内容と、実際の内容がだいぶ違ったと思われるためです。
逆に元々そういう作品だとわかっていれば、そういうのが好きな人が購入しますし、そういう作品だとわかってやれば、それなりに楽しめたと思います。
そんなわけで、当感想では(詳細な設定・背景を除いて)内容についてネタバレしてゆきます。

■テキスト・シナリオ
・第一章
詠シナリオ。
詠がゲーム開始時点で既に非処女なのも、この境遇からしてやむ無しと思えるような酷い目にあって来ており、最終的に絶望するまでのお話。
なんだかんだありますが、詠さんは1対1でのエッチのみで、最後まで多人数プレイには対応していませんし、Hシーンはこの章のみです。
ペアになっている歌音は、この時点では何もわからず、実害も被っていません。

・第二章
そもそも狙われていたのは愛衣佳なんですが、それを釣り上げるための餌として律が酷い目にあうお話。
律さんはゲーム内で破瓜する最初のヒロインですが、1対1も多人数プレイもキメセクも対応の万能キャラです。そしてやはりHシーンはこの章のみです。
ペアになっている愛衣佳は、物事の背景もある程度把握し、自分もヤられそうになりますが、被害は胸だけであとは死守。
死守というか、相手が死んだから守れた。

・第三章 
残された片割れ同士、歌音と愛衣佳が出会って行動を共にするお話。
ルート分岐はここでします。
2ルートしか有りませんが。
奏さんのビッチアピール満載。二穴もOK。
因みに歌音さんはここで処女喪失。

・第四章A(おそらくBADEND)
愛衣佳が破瓜を迎えるのですが、そのプレイはフィストファックというマニアックっぷり。
その後にあったとされる、大輪姦パーティーは描写無し。何故だ。
そして怒涛の連続百合H。
未来に関しては明示されず、愛衣佳さんは不遇のまま終了という、なんとも物悲しい終わり方をします。

・第四章B(おそらくTRUEEND)
愛衣佳はここで破瓜を迎えるのですが、そのプレイはふたなりレズプレイというマニアックっぷり。
その後にあったとされる、おかわり輪姦は描写無し。何故だ。
そして怒涛の連続百合H。飲尿も有るよ。
更にその後にあったという同級生輪姦も描写無し。何故なんだ。
おそらくこちらの方がTRUEENDなんだと思いますが、最後の最後、モブ子の一連は要らなかったと思います。
冒頭と被せる手法を使ってみたのでしょうが、余韻や読後感は損なわれているので判断ミスですね。

三章から四章にかけて、当作の意外な要素であったレズリング(百合セックス)シーンが頻発します。
組み合わせとしては、
・小夜の2Pカラーであるセレナと下僕ビッチの奏
・セレナにレイプされる愛衣佳
・慰め合う歌音と愛衣佳
で、複数シーンあるペアも有ります。

■ビジュアル
丸新さんの絵は、いわゆる美少女ゲーの萌え絵とは違い、肉感・質感が豊かな絵柄。
「エッチ」ではなく「えっろ!」という感じと言えばわかるでしょうか。わかりませんね。
胸やお尻の存在感や柔らかそうな描写は必見。
画力のおかげで、どのアングルでも描けてしまうため、わりとダイナミックな構図が見られます。
男が相手でも体がしっかり描かれるため、苦手な人はツライかもしれません。
わりとリアルな中年のおっさんとかいます。

律は作中でしきりにブスだのメスゴリラだの言われているけど、どう見ても美人でスタイル抜群。
セレナはロリっぽいので除外したとしても、軒並み巨乳さん達なのでお好みの方には良いでしょう。
自分はわりと貧乳派なのですが、この描かれ方の巨乳であれば大丈夫。
巨大な球体をそのまま身体にくっ付けたような、おかしな巨乳は無理です。
重力と質感などの物理学大事。

■音まわり
冒頭のヤられちゃうモブ子さん、声が手塚さんっぽかったなぁというのをはじめとして、メインキャストのモブ兼ね役が多くてミドルプライス感が出ていました。
それぞれのヒロイン声は違和感なし。
詠の人も別の名前で2015年頃から活躍されている方だと思いますし(違ったらごめんなさい)、それぞれしっかりした演技をされています。

OPムービーは、あまり見かけない実写取り込み有りのもの。
冒頭、音量に注意しないとビックリします。
陰惨な雰囲気は伝わりますし、エロ要素アピールも出来ているので、この動画は悪くないと思います。

■満足度
購入の際には、ある程度内容の予想(期待)を皆さんされる事かと思います。
当作に対して自分の場合は、
・予想:ヒロイン達が不遇な状況なのはわかっていたので、小夜が何か超常的な存在だという事を踏まえて、エロ有りの地獄少女みたいなもの。
・実際:大宇宙の大いなる意思的な存在(喩え)の勢力争いに巻き込まれた人々が、「力が欲しいか……?」という呼び声に応えると超常的な力が手に入るかわりに人間辞めさせられる、百合エロ多めのARMSみたいなもの。
ザックリ言って、これだけの違いがありました。
自分は当作の意外要素は全て問題なく摂取できるものであったので、それはそれとして楽しめました。
ただ、予想外の苦手要素なんかがあったりすると、ショさんの「はなまるっ!」に対するものの様に、許されざるものとして記憶されてしまいます。
ユーザーを驚かせたいというクリエイター魂を否定するわけではありませんが、商業的な立場で見た場合は勝率の低い諸刃の剣と言えるでしょう。

 

諸々言いましたが、ビジュアルの良さで忘れがちですが当作ミドルプライスなので、それを鑑みれば十分な満足度と言えます。

百合ックスが好物だという人や、上手くてエロカワな絵柄に惹かれた方であれば、是非オススメできる作品ですが、公式サイトなどの情報の方向で期待せず、先入観無しでプレイする事を合わせてオススメ致します。


The following two tabs change content below.

めたすら

季節ゲー、田舎ゲー、雰囲気ゲーが好物。バカゲーは別腹。 無気力主人公は苦手。 予約購入したエロゲを写真で残す奇癖有り。(Twitterのモーメント参照)

最新記事 by めたすら (全て見る)