豚野郎です。今回紹介するのはプレシャスLOVE。相変わらず時勢とか読まないレビューですまない。本が崩れてきたので整理してたら設定資料集見つけたからって理由だけなんだ。
■あらすじ
もうすぐ12月・・・時間がクリスマスにむけて動き出す頃。
オレは一通の便りを待っていた。それはオレのこれからの人生が記されている大事な手紙だ。
受かったら、晴れてこの春から社会人。落ちたら・・・いや、そんなことを考えまい・・・
そんな暗澹とした日々が過ぎ、ついに便りは来た。──結果は合格。
喜びのあまり、その辺りを飛び跳ねているオレに向かって、妹のともみが言う。
「・・・お兄ちゃん、春から一人暮らしなんだね・・・」
「何だよ、おまえ、寂しいのか?」
「そ、そんなことないよ!」
「そうだよなぁ、お前がそんな可愛い事言う筈ないもんな」
「じゃあ、私と違って可愛い彼女でも作ったら?」
売り言葉に買い言葉。オレは口走ってしまった。
「クリスマスに彼女を作ってやる!」と。
オレの学生生活最後の冬が訪れる・・・。果たしてオレの春の雪融けは、訪れるのだろうか・・・。
(もう公式ページもないので設定資料集から抜粋)
■システム
えー、昔のギャルゲー黄金期にですね、トゥルーラブストーリーっていうものがありましてね。そのゲームにとってもよく似ている会話システムがこのゲームのツボになっております。選択肢ではなく、用意されてる会話チップから会話を繋いで好感度を高めるというもので。ただし前述のTLSは好感度を高めた結果デートに誘う、というものでしたが、なんせこれはエロゲーです。つまりご褒美はエロシーン。
そりゃモチベは段違いってもんよ。
ただしそれ以外のシステムはちょっといただけない。発売時期を考えれば回想シーンとかないのは仕方ないのですが、上記の会話システム以外でランダム要素が入るため、セーブ&ロードを何度かやらないと目当てのキャラに出会えない、なんていうのは正直面倒でした。まあそれも最初だけですが……。
■シナリオ
主人公たちとやってるプレイヤーの間で情報格差とでも言いますか、プレイヤーにはわからないことをキャラクターたちはわかってる前提で会話してるんで、やってて「?」と思ったことが何度か。後々になってわかるんでダメってことはないんですが、やや不親切感はあります。いや幼馴染と初エッチ(失敗)時にやっぱり前の彼女云々って言われてもあらすじとかで彼女いたような素振りなかったやん!
ただ、設定資料集見るとこのゲーム実質二ヶ月で作成(しかもボイス収録時期の問題で、シナリオ後でやり直しした際に再収録はできなかったそうで)作ってるそうなんで、そこらへんも仕方ないのかなぁとか思ったりも。
攻略対象が三人(と、おまけの妹)でやや少ないのですが、それも会話システムとの兼ね合いもあって仕方ない部分はありますかね…。
■エロ
発売時期を見ると、所謂純愛系ゲームで一人三回(おまけの妹のみ一回)というのは結構頑張ってると思います。
幼馴染とロリ後輩の方は最初一回が未遂で終わってしまいますが、それもまた味でしょう。
当時はまだ声も入ってないゲームも多かったことを考えれば、全員にボイスありなのも評価点。
余談ですけど、幼馴染二回目エロで「立った!」ってめっさ嬉しそうに言っててちょっと笑った。
■ビジュアル
ややクセがあると言えばあるのですが、ゲンガーの大越さんはロートルなエロゲーマーさんなら一度はお世話になってるであろうから問題はあるまいよ!
■統括
例によって時代が時代の代物ですので入手は困難でしょうが、windows7でも問題なくプレイできた(!)ので、もしワゴンなどで見つけたら是非どうぞ。会話システムはやっぱりやってて楽しいです。
……多分にTLS補正入ってることは否めませんが。