基本的に季節ゲーや田舎ゲーが好きなので、ムービーも良い感じだしと購入。
■テキスト・シナリオ
ライター氏は都会の進学校を何だと思ってるんだ(笑)
このゲームで出てくるような進学校なんて、20世紀に絶滅してるかと。
下り坂にならないのは気温の棒グラフじゃなくて折れ線グラフじゃないかな?とか、色々あるけど、概ね良いテキスト。
文庫の名前と人名を絡ませて遊ぶだけあって、結構パロというか書籍を元ネタにするのが散見された。夢枕獏ネタなんかは上手いところで使ったなと思ったし。
あまりにも先の読める展開に、自分は千里眼的超能力者かと錯覚するほどのベタっぷりですが、別に斬新なら良いというものでもないので、これはこれで。
ただ、ルートによって濃さが違いすぎるのはどうかと思う。
某ルートであったエンドクレジットをラストシーンをかぶせる演出は、実は結構バクチなのですが、このゲームでは成功と言っても良いと思います。
効果的でした。
■キャラクター
・早川夏生
潤滑油担当。
・柳生あおい
お嬢様ぶってる時の勘違いトークは、面白い言い間違いもあれば寒い言い間違いもあるという、一種の緊張感すら漂わせていた。
お笑い担当。
・岩波千果
緑髪はいらない子の法則を(私的に)見事に破った。
というか声の人が良い。
ともすれば、救いようの無い空気読めないウザキャラに成り下がってしまうところを、絶妙なテンションと愛嬌ある演技のおかげで、「仕方ない奴だなぁ」と許容できるようになっている。
ロリ担当。
・沢木水守
エロス方面で主人公をからかう、年上で乳が大きく言動がちょっとミステリアスなキャラ。
エロ担当。
■ビジュアル
キャラごとどころか、絵ごとに質が変わるのは問題。
立ち絵も、メインとそれ以外のキャラで明らかに違うのが見て取れるので、素材を寄せ集めた感が拭えない。
あと、1シーン背景指示が間違いっぱなしなとことかあった。
無駄にパンツを見せる絵が多い。
しかも何の工夫もされていないパンツ。
何かと下着についてグダグダ言う私ですが、この手の空気パンチラは鉄のスカートよりも性質が悪いと強く主張したい。
見えれば良いというものでは無いのだとわかっていただきたい。
あ、千果がデコピンで吹き飛ぶ立ち絵はアリです。
あれはパンツどうこうではなく、のけぞったアホ顔が主眼なので。(というか、途中までパンツ見えてるって気付かなかった)
■満足度
真冬に夏ゲー発売というのは、この業界ではまぁ珍しくもない事ですが、やっぱりもったいない気がする。
全体的に良く言えばまったりのんびりのほほんと、悪く言えば凡庸で盛り上がりに欠ける。
シナリオ自体、1名を除けばリアルでありそうな話ですし。
もろもろ粗は有りますが、田舎の夏の雰囲気を堪能するためのものと考えてもらえれば、非常に満足度は高いと思います。
ただ、眠い時にやったら寝ます。
めたすら
最新記事 by めたすら (全て見る)
- 時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花- - 2月 9, 2019
- 時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時- - 2月 9, 2019
- 時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線- - 2月 9, 2019