ウィズ アニバーサリィー


絵買いです。

というだけで終わらせても、プレイした方なら許してくれるのではないかと思います。

内容はと言うと、魔法が存在する世界の魔法学園を舞台にした学園モノです。
主人公とかヒロインズに過去やら秘密やらがある感じの、定番といえば定番ですね。

この作品の特筆する点は、良い所と悪い所の差が激しすぎる事でしょう。
キャラは可愛いし塗りも良いので、画面は常に素晴らしいです。当時は感動すら覚えた程に。
でもテキストがちょっと……。いや、かなり。

■テキスト・シナリオ(この作品において、主に悪い部分)
最も失敗したのは、リオルの扱いというか立ち位置なのではないかと思います。
ユグドラシルと言ってみたりカドゥケウスと言ってみたりジウスドラと言ったり神話の元ネタは節操無しにも関わらず、頻繁に繰り出されるリオルの脈絡の無い現実世界ネタは存在しないもの扱いになっているので、かえってこの世界はどこまでがアリなのかが不明瞭になっています。
現実世界ネタ全てがリオル限定の「本来知っているハズの無い情報」とされているのであればまだしも、基準がサッパリわからない以上、ボケなのかどうかもわからないという状況に。
おかげで折角美しく描かれている作品世界への没入が妨げられ、雰囲気が台無しに。
殆どが北欧ネタなのに、思い出したかのようにギリシャやらシュメールやらからも引っ張ってくる節操の無さも、ライター氏の自己満足感が透けて見える感じがして気持ちが良いものでもないです。

シナリオの面では、後半部デュオとアリス、校長と大賢者以外は蚊帳の外で置いてけぼりだったのに止めを刺すかのような扱い(なんの説明も無く、自分達が知った時にはもうデュオもアリスもいないとか酷い)なのは感心しません。
エンディングやエピローグでのフォローも無いし、登場すらしないのも減点。

■キャラクター
残念ながら、最後まで「にゅるるー」に慣れる事はできませんでした。
ルルは良いものですね。
序盤はライター氏の力加減がアレな影響でかなりイラっとさせてくれますが、途中から非常に良いキャラになります。
まぁ、ルルに限らず殆どのキャラにイラっとさせられるので、逆に乗り切れると思います。
リオルについては既述のため割愛。

■ビジュアル(この作品において、主に良い部分)
とにかくカワイイキャラと(当時にしては)気合の入ったエフェクトCG、頑張りの見えるOPムービーと、言うこと無しです。
このブランドの特徴とも言える、全体的に少し淡めの塗りはとても丁寧で綺麗。
拡大して見る事が出来る機能は、正直プレイ中はさっぱり使いませんでしたが、良いと思いました。
ただこの機能のせいか、パンツが見える絵が増えてました。
とりあえずヒロインはシマパンにしとけ的な風潮には異を唱えたい。
唱えたいけどシマパン派の方々が怖いのでやめときます。
ただ、パンツを見せる事に注力してる割にディティールとかへのこだわりは薄いようです。

■音まわり
声だけで聞けば良い演技だけど、キャラと合わせてみるとちょっと違うんじゃないかと思うのが何人か。
OPは、高音のロングトーンが非常に印象に残ります。
ムービーと合わせて、プレイへの期待を否が応にも高めてくれます。

■満足度
個人的には、強みの部分で一点突破タイプは嫌いではないのですが、このテキストに耐えられる人がどれだけいるかと考えると、迂闊におススメできません。
かわいいヒロインであれば大概の事は許せるよ、という紳士や、どうせテキストはほぼスキップするし、という方であれば是非。
何度も言いますが、絵は凄く良いので。


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めたすら

季節ゲー、田舎ゲー、雰囲気ゲーが好物。バカゲーは別腹。 無気力主人公は苦手。 予約購入したエロゲを写真で残す奇癖有り。(Twitterのモーメント参照)

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